面と向かって「私、がんです」と言われたら
夜姉から電話。
相変わらず、親のボケぶりを聞いて、まあなんと言うか。。。
固定資産税を口座引き落としにしてなかったのでそれを姉が依頼した後に市役所から口座引き落としの確認のはがきが親父あてに来たら、何が来たのかわけがわからんとハガキを抱えて市役所まででかけたとか。たぶん市役所の人も何を説明してもわけがわからない爺さんがやってきて大変だったんだろうな。ご迷惑をおかけしました。
日本一元気なガン患者と周囲から悪口を言われているだけのことはある。
前立腺ガンといわれてはや5年以上(だと思う)、何しろ極端に進行が遅いガンで、お医者さんにも「ガンで死ぬ確率より、他の病気で死ぬ確率のほうが高いですから」といわれており、本人には痛みをはじめとする自覚症状は全くなし。周囲も今は完全放置状態(だれも病状は聞かない)なのです。
本人はよほど長生きしたいのか、こまめに定期的に注射を打ちに行っているようだけど、一体何を打ってるんだろうと、もう一人の姉が気にしていた。そのうち病院の先生に事情を聞きにいくんだろうな。診断のときにはあれだけパニックになってた親父なのに、痛くなきゃ普段は忘れて、病院に行く日だけ覚えている。
今日の年金教室で、先生が、相談客にガン患者さんがいて、年金相談後1年ちょっとくらいでなくなられてその関係の書類(死亡者の未支給年金の請求書)が来てショックだったというお話をされたのですが、本当に年金相談というのはどんなお客さんが来るのかわかりません。
実はわしも先週の年金相談で、お客さんとお話をしているときに「実は私ガンなんです」といわれて本当に面食らった。わしの最初の体験でした。見掛けからはそんなに病んでいるようにはとても見えなかったのですが。
年金は、まさに「長生きしたら得、早死にしたら損」という性格のモノなので、いつもはお客さんに、「いや明日死ぬかもしれませんし、きんさんぎんさんより長生きするかもしれませんよ、長生きしましょうよ」と軽く冗談をいって笑わせるのですが、こういう場合は間違ってもそんな軽口は叩けないです。多分第三者からみたらわし、そのときは少し固くなってたんだろうな。
ガンになると本当に難しい。病気が進行する場合には年金を繰上げて(規定の年齢より前に)貰うことも考えないといけない。尊敬してやまないI先生も、繰り上げると年金額が減ったり、その後に障害になっても障害年金がもらえない等の不利益があるから普通はお勧めしないんだけど、ガンの場合は時間との勝負だから繰り上げもやむをえないかなということでお客様にご案内をしている。とおっしゃってた。
I先生もこういうことをサラリといわれてるところををみると、相談客のなかにがん患者の方が何人かいらしたんだろうなあ。
その次の日の相談会にいらした、ご夫婦も、奥さん(この方は見かけすごく顔色が悪くて調子が悪そうだった)、65歳になったら年金がもらえますからあと1年半ですね、といったら、「あと1年半持つかしら」と真顔でご夫婦で会話されている。
「いやーもちますよ」と間に入ることもなく、話しを流して聞いていたのですけど、何か重い病気をお持ちなんでしょう。
でもがんばってくださいよね。今は医療技術の進歩で、調子が悪くてもちゃんと養生してびっくりするほど長生きしている人だってたくさんいらっしゃいます。一生のうちのその日の30分しかお話をしなかったわけですけど、お話をしたことは何かの縁なんですから、ぜひ長生きして欲しいと思います。
年金相談をすると、「私なんてそんなに長く生きそうにないから」といわれる方がたくさんいらっしゃいます。大抵は「長生き願望」の裏返しみたいなものだと思ってます。本当に体調が悪そうな人は逆にそんな風には言われない気がします。「持つかしら」「だいじょうぶかしら」そういう言い方をされた場合には本当に言葉と説明に気をつけないとまずいんですね。
年金を何とかして貰ってもらうために、離婚前の状況、前夫、前々夫の関係などを根掘り葉掘り聞いたりすることも苦痛ですけど(結婚されてますか?と聞くことすらできればしたくない、ましてや離婚前のことなんて)、面と向かって「私ガンですけど」といわれる人の相談に乗るのも仕事とはいえ難儀だな。

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