ジダン頭突き事件再考

| | コメント(9)

 親不知の抜歯は、都合により次回に延期。昨日は虫歯の治療と歯石とりで終わりました。何か恐怖が遠のいたのは、嬉しいやら悲しいやら。

☆☆☆

 この前、ファミレスのジョナサンで勉強中に、隣に座ったバカ女3人組。
 全く世界地図が頭の中に入っていない。
 
 サッカーのワールドカップの話をしているけど、イギリスという国がさっぱりわかってない、最後には「ノルウェーはイギリスだっけ?」とかトンチンカンなことを言いだして、しかもそれが誰も答えられず、もう訳ワカラン状態。コーヒー吹きそうになってた。

 欧州でもそうなんだから、次の開催地南アフリカにいたっては(苦笑)、、、日本人一般にアフリカに関しては知名度も余りないし、しょうがないとは思いますが、それにしてもワールドカップみるなら地図くらいは横において見ろよな、と思います。

 そのイギリスですけど、
 旅であった外人さんにどこの人? って聞くと大抵イタリアとかフランスとかドイツとか答えますが、英国人は「スコットランド」とか「イングランド」とかこたえるけど、絶対グレートブリテンなんて答えないという話は前にもしたと思います。

 それほどまでに、「自国の誇り」を大切にする。五輪の場合は、UK(ユナイテッドキングダム)で泣く泣く参加しているようですが、ラグビーとサッカーに関しては絶対に譲れないのだとか。

 国の誇りといえば、ジダンも「アルジェリア」という国をものすごく誇りにしているそうです。そして現在の国フランスも。

 アルジェリアは今はイスラム過激派に占領され、一般の観光客が訪れると何をされるかわからないというような物騒な国ですし、国全体も決して豊かではない。しかもジダンはさらにアルジェリアの中でも少数民族の出身。
 それでも、彼の中には「母国の誇り」というものが脈々とあるようです。

 ジダンの頭突き事件に関しては、FIFAから調査が入るようですが、わし個人の意見としては、人間って本人のことを悪く言われるより、それ以外のとても大切にしているもの、「国のことをいわれたり、家族のことを言われたり」するほうが「かっ」とくる場合も多いみたい。 お前はバカだと言われるより、お前の親、お前の子供はバカだとか、お前の国は腐っているとか。

 いろいろ言われている報道によるとジダンも、母国(アルジェリア)の悪口を言われたか、家族(母とか姉とか)の悪口を言われたという説が有力なようです。わしもそれだとちょっと納得しちゃうな。

 頭突きは世界に衝撃を与えましたが、それでもジダンはフランスの英雄なんでしょう、今日の新聞によるとジダンを許すという人がフランス国民の6割を超えているとか。
 
 そういえばマラドーナが、麻薬前科で日本の入国拒否をされたとき、アルゼンチンは日本に報復措置を講じました。日本の入管としては幾ら有名人だとはいえ、麻薬前科がある人間の入国は法律上認められないのは当然で、当たり前のことをしたまで。
 でもアルゼンチンの人はそうは思わなかった。日本の皇室関係者とか首相クラスが入国拒否されたのを想像するとちょうどバランスがとれるくらいの怒り方だった。

 マラドーナはどんなにコカインを吸おうが、空気銃を発砲しようが何をしようがアルゼンチン人にとっては「特別な存在、カリスマ」なのです。だから神聖にして侵してはいけない存在。

 ジダンはマラドーナほどの問題児でもないですし(ゲーム上では荒くれた行為をしても、普段の生活はマトモだとか)、フランス人にとっても98年のW杯で初めて自国にワールドカップをもたらした、フランス人にとってのカリスマなのでしょう。そういうカリスマだからこそフランス人の6割が許すって思っているんじゃないかなあ。カリスマでない人間が同じことをやったら袋叩きにあう。

 そうみると、日本人が思っている以上に「サッカー」の影響力ってでかいです。ワールドカップの重みってこういうところに出てくるんですね。

コメント(9)

ゆーくこん :
いやー、笑えないです、バカ女3人組。がっちゃんが前にバカ世界地図っていうサイト紹介してましたね。あれも笑ったけど。でも、今の仕事で貿易書類を各国の港ごとに分けなきゃいけなんですが、今はインターネットがあってよかった〜。一人ですぐ調べられて。特に中東は戦争のせいでさんざん地図を見ているはずなのになにがなんだか…。 http://gamesdr.com/accj/knock_materazzi_out.html
okesan :
早速ゲームを作った人がいるんですねえ。 本当になんと言うか。ちょっと笑ってしまいました。 そうそうゆくんは仕事の関係で、世界地理には詳しいはずなんだが。 確かに、ネット社会で、「調べモノ」は本当にすぐできるようになりました。これには正直感謝しています。
モトキーナ :
ジダンの会見でましたね。「家族(母か姉)について、許せない罵倒をされて我慢できなかった」と言ってます。むかつく言葉を、あのイタリア人選手は3回も言ったそうで、3回目の言葉の後に我慢ができず、ぶちきれてあの頭突き…。ジダン本人はどんな言葉で罵倒されたのかを話してませんが、言語学者はイタリア選手の唇の動きから「売春婦」という言葉であったのではないかと推測してます。 その言葉が何であれ、イタリア選手の罵倒が明らかになり、イタリアも品格を落としたものです…。試合中の罵倒も日常茶飯なのでしょうが、そんなことまでして買ってナンになる??と思わずにはいられない。 フランスでは「ありがとうジダン」キャンペーンやってますよ。何があってもジダンは英雄です。「ジダンを許す」というよりも、逆に「イタリア選手に対する怒り」のほうが大きいような…。インターネット上では、ジダン選手が頭突きでイタリア選手をどんどん倒してゆくゲームが大人気。ゲームに負けたら、レッドカードをもらい退場(よく放映されているあの寂しげな姿)。うちの彼の息子(15歳)は、げらげら笑い転げながらゲームに熱中してます…。
Kaz :
ジダンの行為は許されるわけではないが、悪口が本当なら(本当でなければ起こるわけないが)これも許されざる行為だ。イタリアの優勝にとても失望している。もともとイタリアは国内リーグの八百長スキャンダルで、このWカップで優秀な成績を残さないと、世論の非難を浴びて世界指折りのチームと選手が、下部リーグに落ちたり、安売り放出の憂き目にあう可能性をはらんでいた。もしジダンの悪口に我慢できない性格を知っていて、わざと執拗に言ったとしたらどうだろう。この行為を許すことはフェアなサッカーを出来なくしてしまう。絶対に許せない。相手チームの選手の性格と、プライベートマターをあらかじめ調べて試合に出るという作戦ができることになる。ルーニーや、大久保なんてすぐに引っかかりそうだ。今回のことが起こったのがイタリアだったということに大きな疑問が残る。もともとこの国は勝てば良し、手段を選ばずの風潮があると聞く。まだまだ疑いの域を出ていないが、イタリア優勝は自分の楽しみに泥を塗ってしまった。あんな事件さえなければ、そして優勝したのであれば、たたえることが出来たのに。これで厳罰がくだらないのであれば、もう八百長のセリエAなんて金輪際見ないぞ。 Kaz
モトキーナ :
>このWカップで優秀な成績を残さないと、世論の非難を浴びて世界指折りのチームと選手が、下部リーグに落ちたり、安売り放出の憂き目にあう可能性をはらんでいた。 八百長が発覚したことは知ってたけど、そうだったんですか…。勝つために必死。「手段を選ばず」ってまさにそうなのですね。 私、実はイタリアチームのファンで、今大会も応援してましたが、このゲームの後味の悪さ、ったらありません。ジダンの頭突きと退場(去り行く後姿が印象的)に対比し、イタリア人選手の子供っぽいはしゃぎぶり。 挑発にのったジダンが負けなんでしょうが、イタリア人もフェアじゃない! ジダンの性格は知らないけれど、これまでの多数の試合では挑発や暴言(サッカーの試合じゃよくあることらしいので)に耐えてきたことでしょう。でも、これが最後の試合だっただけに、それまでの怒りが逆に爆発しちゃったのかもしれない…。ジダンも人間なんだもん…。 しかし、私もまったくKazさんに同感です。もうイタリアなんて応援しない!
okesan :
ジダンはしたこと自体が明白だからなんらかのペナルティが課せられてもしょうがないにしても、マテラッツィも同じくなんらかのペナルティが課せられないと公平じゃないでしょうね。特にゲームと関係ない親族の悪口とか言ってたらよくないです。 ちゃんとペナルティが下ると思いますが、今後のFIFAの動きに注目しましょう。
モトキーナ :
ヨーロッパって思いのほか、人種差別が激しいです。日本人はアジアの国じゃ白人同様に優遇差別されるけど(それで鼻高々になり、偉そうぶる勘違い野郎もいますね)、ヨーロッパでは黄色人種。中国も韓国もベトナムも日本も皆同じアジア人。たまに差別され、嫌な思いをしたりする。(注:別に自分が白人だとは思ってませんが、差別されるという行為は嫌なものです) ジダンはアルジェリア移民2世。フランス国籍はあるけれど、アルジェリア人としての誇りもある(差別は逆の意味でその国の人間としての意識を増大させませんね)。近年アルジェリアはイスラム過激派による治安の悪化で事実上、閉鎖状態。そこで、なおさらマセラッティは「イスラムテロの売春婦」とあおったようです。レベル的には「おまえの母ちゃんでべそ」と同じなんだけど、相手が子供でない分(その人が愛国心にあふれた大人)反感度は高いです。これでジダンは最優秀選手賞を逃しても、アルジェリア人(+フランス在住移民)らの英雄としての認知は一層高まった。フランス国内での彼人気は以前以上かもしれません。 ところで、日本でも昔、戦での罵倒は普通だったのですね…。「われは○○城主の○○でござるー」という名乗り。昔はよく、戦の前にお互いが名乗りあい、そのあげくに戦争って順番でしたが、この名乗りこそ、罵倒。相手を切る前に言葉で罵倒しあい、それで相手を霍乱させる攻撃(かな?礼儀??)があったんですね…。サッカーはむろん、野球でも相手選手への囁き攻撃による玉砕ってあるらしい。やっぱり、それにひっかかってしまうのが負けなんですね…。冷静な切り替えしができねば、戦は負けるのか?(と最近の自分にも思ったりします…)
モトキーナ :
誤字発見。 その国の人間としての意識を増大させませんね→させますね。 反対の意味になっちゃいますね、すみません。
okesan :
 サッカーの試合中に、臓腑をえぐるような醜いののしりあいは普通にあるそうです。  だから軽く流して、同じように言い返せるくらいノリの軽いやつのほうが問題を起こさない。  逆にジダンは「根がまじめ」だからかっと来たという風な報道もされてますね。まじめな性格が悪いほうに影響することもあるんですね。  そうそう、噂話ですけど、某欧米の有名タレントが、日本ツアーの冒頭に「イエローモンキー」と堂々と叫び、これを聞いた矢沢永吉が、あいつの公演で次同じことを叫んだら、一升瓶を全員で投げてやれとぶち切れしたとかしないとか。  今は、コンサートに何千人も人が集まれば、その中の確実に数人は「ネイティブなみに英語を解する」人がいる時代だから、不用意にそんなこといっちゃったら問題になりますよね。  人種差別は、、、難しい問題だなあ。

コメントする

このブログ記事について

このページは、が2006年7月12日 08:52に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「福岡銘菓「ひよこ」」です。

次のブログ記事は「大病院」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0