証明写真を撮りに行く
写真が必要になったので、写真を撮りに行く。
普段は3分間700円で済ますのだけれども、仕事で使う証票(身分証明書みたいなもの)の書き換えが必要になったのと、旅券が今年の11月で切れるのでその切り替えも必要だしここは思い切って写真屋さんへということにあいなりました。
3分間700円で十分かもしれないけれど、証票は何か記載事項に変更がないとずっと使うものだし(下手したら仕事を辞めるまで使う可能性がある)、旅券も10年旅券だと10年は確実に使いますからね。どうでもいい試験の申し込みに貼る写真とは訳が違います。
それと、免許証の更新ももう2ヵ月後に迫ってる。これもいるな(と行く前は思った)。
この前からご近所で写真屋さんがあるのを発見していたので、そこを夕方尋ねる。写真屋さんで写真を撮るのも久しぶりだなあ。
中に入って、写真をお願いすると、受付をしてスタジオに通される。
一応、わしは大した被写体じゃないけれど、鏡をみて整えて、写真を撮る。フラッシュが光る事5回。
旅券用2枚と、証票貼り付け用1枚、合計で2900円ほどをお支払い。ちょっと高いかなと思うけれど、まあ証票なんて仕事で常時抱えて歩くものだし気分的にはいいかなと納得する。ヘタに3分間写真で失敗して、もう一回取り直すことを考えたら安いもんだ。
免許証更新の手続き書類に確か写真を貼っていた(免許証自体の写真は試験場で撮るのだけれど)のを思い出して、それもお願いしようとしたら、「免許証用の写真は不要になりましたよ。」と言われビックリ。へー、そうなんだ。IC免許証になって本籍地の記載がなくなったというのは聞きましたが、申請に写真が不用になったのは知らなかった。免許証の写真は、試験場で撮ってそれがそのまま焼き付けられるので、目をつむったりしかめっ面したりしたらそれがそのまま3年ないし5年ずっと自分のかばんの中に入っているわけで(苦笑)、今度書き換えに行ったら気合を入れて写真を撮ってもらわないとね。
スタジオの隅にはなぜか卒業証書。それによると、ここの写真館のご主人はN大芸術学部で写真を専攻してた人なんだそうな。やっぱ、写真の世界ではN大芸術学部はブランドなのかな。
最近の写真屋さんは、インスタントが多いのですが、今日はフィルムで撮りました。これもずいぶん久しぶり。以前の写真屋さんだと、メガネが光ったりしてた場合には補正までしてくれたけれどここはどうなんだろう。フィルム写真のほうがわし的にはなじみがあるというか、写真屋さんで撮ってインスタントだとちょっとがっくりくる。
デジカメや3分間写真に押されてるけれど、やっぱり「重要な写真」はプロに頼んだほうが安心感があっていいですよね。
話は変わりますが、今は簡単に写せる写真ですけれど、昔は特別な事だった。
わしは本当は4人兄弟なのですけれども、一番上は2歳くらいの時亡くなっている。
その姉と母親が一緒に撮った写真が1枚だけ残っているんです。母親によると、当時は田舎に住んでいたので何キロもある道のり(その頃だから舗装もしてなかった田舎道)を、写真を撮るためだけに姉を背負って徒歩で出かけたらしい。そんな大変な苦労をして撮った写真だけれども、苦労をしていなかったら姉の写真は全く残っていなかったわけで、今でもとても大切(一番大切かな)な写真なんです。
父親や母親は戦前派なので当然ながら、アルバムには昔の戦争の頃の写真もいろいろある。
戦地に行く前に皆、写真を撮ったりしたのだろうけれど、本当に「自分の姿を最後に残すために写した」という写真もある。自分の形見というかそういう感覚もあったような写真を見ると、「1枚の写真の重み」が伝わってくるんですね。
世の中豊かになって、写真も自由に沢山撮れる時代で、そこまで撮るのに覚悟を決めたり、あるいは写してもらうのに苦労して写す写真なんてもうないですよね。それは良いことなんだろうけれど、なんでも手に入るってことは何かあらゆることに物事の重みとか深みのない時代であるってことになってるのかなあとチラリと思った。

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