子供が年金を盗る
午前の成年後見の勉強会でI先生(年金が専門)が、最近の相談事例について触れられた。
「子供が、親の年金を勝手におろして使ったりするという相談が最近多くなっている。親の生活の糧である年金を子供が掠め取るのはけしからん。
それで、子供を呼び出して、なんでそんなことをするのか聞くと、「親の面倒を見ているのだから子供が親の年金を自由に使おうと勝手だろう」と反論されたりするらしい。」
たしかに、自己の遊興費のために親の年金を使うということは許されざるべき事。それは問題外。
問題なのは、ちゃんとやっているのに親の判断力が衰えている場合なんです。
子供が良かれとおもって、親の金を使ってあれこれと親の年金使う。家を改造して手すりをつけたり、トイレを座りやすくしたりいろいろとあるでしょう。で親の財布からその分を抜く事だってあるわけです。それは当然のこと、親は判断力が衰えると、そういうことすら思いつかないし、お金の管理もできないのですから。
でも、それも親からみたら、いくら親のためにやったとしても放蕩息子が自分の財産を横取りしているように見えるんですね。親の事を思っていろいろやっている子供も、悪意のある子供も同じにみえる。
そういう誤解というのはたぶん物凄く多いと思います。認知症になるとそういうところが判断できなくなってくる。
GWに家に帰って、親父の居る施設を訪問したとき、姉が、
「ここに居る入居者さんの中には、実家に帰って、あの施設の職員にいじめられたとか、ひどいことをされたとか言っている人いっぱいいるんだろうな、でも実際は違うのに。」
ということをポツリと言いました。
グループホームに居る人間からすると、屋外にすら簡単に(付き添いなしで)出してもらえないのは身体拘束をしているのと同じに感じるかもしれない。でも認知症がある人間を自由に外に出せる事なんかできませんよね、それで事故にでもあったら大変です。自分は出たいのに出してもらえないというストレスを感じ、いじめられたと騒ぐわけです。
入居者に対する施設側の職員の暴行事件が実際に起こった例もありますが、そういう例は少ないと思う。本当は虐待でもなんでもないのに、虐待だと騒ぐ誤解のことのほうが多いんじゃないかな。
それで、親を預けている家族が、真に受けて、施設側とトラブルになる可能性はありますよね。そんなすれ違いも多いんじゃないのかなとふと思いました。
介護関連ですが、最近は長男の嫁が親の面倒を見ることも少なくなりました。これも時代の流れ。ですがもし、面倒を見ている家があったら、絶対その長男の嫁には「親の金から多額のお金を差し上げるべき」だと思います。タダなんてとんでもない。
親が死んでも、何も遺言がなければ、財産は子供が平等に分ける。その面倒を見た長男の嫁は特別受益者ではあるんですが、いろいろと財産を貰うには面倒、元々血の繋がっていない相続人ではないですしね。何もしなかった弟ががっぽり遺産を貰うってこともあり得る。それだったら、現に介護をしている間にお金を上げたほうがいい。お金を貰っても面倒を見たくないって長男の嫁のほうがはるかに多いでしょうが。

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