ミートホープ社倒産
ミートホープ社、自己破産しちゃいましたよね。まああんなに酷い事やってるんだから、しょうがないです。で、かわいそうなのは従業員さん。
新聞では従業員さんが雇用継続を訴えているようですが、こんなところからもう肉を買う人はいないでしょうから、会社を続けてもたぶんダメになるだろうし、雇用の継続は難しいですよね。全員解雇で失業の状態になると思うのですが、何しろ田舎ですから(苫小牧の人失礼)、再就職も大変だと思います。しばらくは従業員さんは失業給付で凌ぐしかないでしょう。どこか新しい会社がまとめて採用してくれるといいのですが。
今回の事件は突発的(ばれたのが)な感じですので、直前まで給与の遅配はなかったのでしょうが、資金繰りが厳しく給与の遅配がある会社の場合は、すぐに立替払いの申し出をしなきゃいけませんね。給与遅配=立替払いは必須です。
トナミ運輸事件以来、公益通報者保護制度ができて、ずいぶんと会社の中のワルいことを通報する事に対する保護が計られるようになりましたが、ミートホープのようにここまでずさんだと、「会社を辞める覚悟」でもない限り、おおっぴらに通報はできないですよね。本人がいくら保護されても、不正の程度が大きすぎてバレたらすぐ会社がつぶれちゃいますから。この制度は不正があるという事を通報した人間について保護するものですが、通報によってもともとある会社が傾く場合には、どうしても躊躇が出てきてしまう。会社の不正を正して、もっと大きくちゃんとした会社にするのが趣旨なのに、倒産したら何もならない。そしていくら通報者が保護されるといっても、同僚など周囲の冷たい目を気にして仕事をしなければならなくなりますから大変です。
通常従業員が会社とサシで対立できるのは会社を辞めるか辞める覚悟のある時だけです。あとは遠慮がちに言うくらいが関の山。労働問題で各種の相談にいった人も、「今会社側に事情を話してもいいですけれど、職場の軋轢とか会社からの圧力があるかもしれません、これは大丈夫ですか?」と念を押されたりする。
労働問題の難しいところはそこなんですね。
会社と労働者は毎日のように顔を突き合わせている。ものすごくクレームがつけにくいんです。これは労働者側からだけでなく、逆に経営者側からの場合もありえる。世の中コムスンやミートホープみたいなワンマン社長ばかりじゃないのです。労働組合と聴いただけで卒倒してしまう気弱な二世社長も多い。
社長が、勝手に休んだりサボったりする従業員をどう警告するか、こういうのも物凄く難しい。闇雲に従業員を押さえつけると従業員が逃げていっちゃうし。
ミートホープは相当ワンマン会社だったので、会社にタテつく人間はドンドンやめていったのでしょう、で残るのはイエスマンばかり。
S武グループの元総帥T義明さんも、Pホテルを視察に行ったとき、従業員が客を押しのけてTさんをエレベータに乗せたとかいうことで、この会社も将来は暗いなとS武グループのまだ経営が傾かないときに雑誌に書いた人がいましたが本当に先見の明がありましたね。
ワンマンも行過ぎると早晩会社はつぶれます。今回の事件が明らかにならなくてもミートホープはそう長く続く企業ではなかったような気がします。
話を公益通報者保護に戻して、不正があったら通報すればいいといっても、トナミ運輸も32年間いじめられてたった1300万円(和解でもうちょっと上乗せしたみたいですが)、これじゃばかばかしくて通報なんかしませんよね。通報した人には「たんまりご褒美」を出すくらいでないと、会社の不正は黙って過ごせになってしまいます。会社命令である限り、従業員さん個々には責任は無いですからね。ここからは将来的な課題ですけれど、もし今回のミートホープ事件でも、不正を申告したらたんまり報奨金がでるなら誰かが辞める際に申告して不正が早く明るみに成っていたかもしれません。密告というのは何か字で書くとおどろおどろしいですが、必要悪なような気がする。
会社というのは、どこから見ても完璧な会社というのはなくて、「どうしても完璧でない部分」があるのは普通。叩けば埃はどこの会社でも大なり小なりでてくるものです。どこまでを通報していいのかという部分も問題になります。会社と従業員の個人的な争いは公益通報ではありませんから。

コメント(2)
コメントする