介護に必要なお金

 友人のtobyやkenの子供さんがもう就職活動に入る(大学3年)年齢なのですね。彼のブログを読んでいて時代の流れの速さを痛感します。彼らがあと2年ちょっとして、子供に初月給で何かプレゼントしてもらって、顔が緩みっぱなしになる状況は容易に想像がつきます(笑)。

 子供の事を思わない親はいない。みんながんばっているんだなあと思うと同時に、親子の絆の深さを感じます。

 以前、ずいぶんと文句を書いた事のぶり返しになりますが、

 今父親も母親も施設でお世話になっているのですが、わざわざ施設を訪問して直接親に、「体のいい姥捨て山みたいなもんだ」と言った親戚、そのことに触れた父親のハガキ(投函していない)が家に帰ったらありました。以前は姉から聞いて腹が立ったけれど、本人が書いているところを見るとまた思い出して腹が立ちます。判断能力も弱っている親だから聞けばそれを素直に受け入れてしまう。

 絶対に許さん。親が面倒だからとゴキブリホイホイみたいに施設に預けたわけじゃなくて、それまでにいろいろとあったんだし、今も心の中では辛い部分があるんですよ。それをよくもまあしゃあしゃあと世話のセの字もしない親戚が。親父が死んだらあんたの一家とはもう赤の他人だからね、墓も参りに来るな!。

 親の介護の事をあれこれと考えるとき、いつもその基準は「親の頭が突然20年前のまともなときに戻って、今の現状(自分の現状と子供の現状)を観て、それでしょうがないなあと許してくれるだろうか」ということです。

 うちの親は、頭が20年前に戻ってもし今の現状を見てくれたら仕方が無いなと思ってくれると確信している。もし自分が入れ替わって親と同じ立場なら、施設に進んで入って子供に迷惑をかけたくないと希望するだろう。今は親戚にそそのかされて不満を述べているけれど、今の判断能力の状況で判断したらダメだと思う。

 わしは子供がいないからなんともいえないけれど、老後を子供が面倒を見てくれるのはとても嬉しいが、それが原因で子供に過剰な負担がかかるのなら絶対嫌だと思うのが人情でしょう。

 

 年金相談をしていると、「老後は子供の世話になりたくない」という人がたくさんいる。たぶんそういう風に言う人は、子供が嫌いなのではなくて、子供が好きだからそういう風に言うのでしょう。

 でもね、本当にそう思うなら「お金」がいるんですよ。運悪く、父親も母親も両方とも自宅生活が厳しくなって、同時に施設に入ったのですが、そうなると2人合わせて30万円は1ヶ月にコストがかかる。しかしそれを可能にしているのは、2人が共稼ぎをして両方がそれなりの年金を貰っているから。これ、年金がなかったら、預けたくても預けられず自宅に放置に近いような形になっていたかもしれません。訪問介護でヘルパーさんに来てもらってということになるだろうけれど、それは施設介護よりずいぶんと介護体制としては劣ります。

 それを回避できたのは十分な年金があったからに他なりません。

 最近はお金の無い老人世帯が増えているそうです。特に女性が、母子家庭のような状態であまりいい就職口がない場合のようなとき、お母さんの賃金が低いですからどうしてもそうなります。当たり前ですけれど、年金は若い頃の加入状況で全然違ってきます。若い頃にお金がないからと免除にしたり滞納したりするとモロに老後の年金に響いてくる。

 お金がないからと子供に面倒を見てもらうのは、嬉しい反面心苦しいだろうなあと思います。外国や昔の日本では、子供が親の面倒を見るのは当然で、親は心苦しさを一切感じないところもある(あった)みたいですけれど、今の日本はそうではないですよね。

 口だけなら誰でも言える。本当に子供の事を思うなら、今のうちに十分な「介護資金をためておく」事をお勧めします。もし介護の世話にならず、ぽっくりと逝ってしまったら、そのお金は子供が相続するんだから良い話じゃないですか。もちろん上のように、母子家庭で満足な仕事もなくてというような場合は、物理的にお金を貯めるのは無理なのでそれはできないのですけれど(これは社会政策的に国や地方が考える話ですよね)。

 老後に旅行にいったり美味しいものを食べたりするのは楽しみ方として当然ですけれど、それが原因で人生の終末お金が足りなくなるような無計画さ(最初からない場合は除いて)のある人は、本当に子供の事を思っていない人だと思うのです。親に金がなくなった時、それをほったらかしにして痛痒を感じない子供たちならばまだいいですが、大抵の子供は親の事気にかけますよね。

 そんなに老後動けなくなった時のことを考えたら、老後が楽しくないという人もいます。が、これは人生の終末の介護が必要な期間の3年5年の話をしているのであって、それ以外の部分は自由に使い切ってもかまわないわけで、お金を全部貯蓄に回していっぱい余らせて死ねといっているわけじゃないんですが。

 

 

 

 

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コメント(2)

ゆーくこん :

OKEさん、フリーだから、たまにはゆっくり旅行でもしてほしい私です。韓国旅行は気軽で楽しかったみたいでよかったですね。私はサラリーマンだから休みがない…。お金もぢゃ、貯めなきゃ。すごく苦手なんです。なくてもやっていけるけど、あっても貯められない。どうしましょう?

okesan :

ゆくん、クパチーノにいる学生時代の同級生からクリスマスカードで、「遊びにきてください」と誘われたのですが、何しろ遠いですよねえ。チケットは時期を慎重に選ぶと、えっというくらい激安なのがあったりする(でもロスより高めか)のですけれど、片道10時間の旅は、行きかえりを考えるとどうしても二の足を踏みます。

>あっても貯められない。
アメリカには積み立て定期預金みたいなのはないのかな?

サンフランシスコの牡蠣、よくゆくんの日記に出てきますが、食べたいな。

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このページは、が2008年1月 6日 21:58に書いたブログ記事です。

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