東芝がHDーDVDから撤退
東芝がHD-DVDから撤退だそうです。ソニー連合のブルーレイに敗れたんだそうで。
ずいぶんと研究開発費をかけたのだと思いますが、もう圧倒的不利になるとみたらすぐに手を引く。ビデオデッキでベータをがんばって推して敗退したソニーの教訓を生かしたのかもしれないけれど、見事な撤退ぶり。
これがお役所だとそうはいかない、わしの田舎の中海干拓(写真の真ん中の島から北、堤防で囲まれている部分が全部農地になるはずだった)なんて、500億円の巨費を投じて結局や~~めたになった。しかもわしが子供の頃から延々とやって、完全に中止になったのは最近のこと。子供の頃バスからみえる車窓に「あ~ここの海はいつか田んぼに変わるんだなあ」なんて思ってたことが記憶にある。
計画が練られた時点では、八郎潟の干拓なんかの例もあったし、米の不足って問題もあっただろうが、昭和も終わりごろになると、米は余るわ、景観は破壊されるは、中海、宍道湖の水産物は壊滅するわ で何もいいことないじゃんになった。
でも一度決めたことは、なかなか元に戻せずずるずると先延ばしにされてきた。
大日本帝国陸海軍部も、「戦死した英霊に申し訳がない」みたいな理屈でどんどんと戦線を拡大させていったという苦い歴史もある。基本的にお役人は「利を追わない」ということから、「きわめて公共的である」という良い面もあるが、同時に「ムダに無神経である」ことや「行政には無謬性(間違いはおこさない=間違いを間違いと認めない)があるという根拠の仮定をする」いうとても悪い面がある。
どちらがいいかは良し悪しだけれど、今回の東芝の決定はまさに利を重んじた妥当な決定(正式な発表はないが)な気がする。徹夜続きで商品を開発してきた技術者や、全国いや世界を駆け巡って商品を売り続けてきたりした営業マンは断腸の思いだろうし、戦争でも何でも撤退という選択肢は強硬な反対もあり本当に大変だっただろうな。
しかしこの行政の無謬性というのは、本当に困る。
年金問題がこれだけ騒がれたのも行政の無謬性の問題があったから。つまり、役所の記録は間違いがないとか、役所のしくみには問題がないとか、全く根拠のない仮定に現場が引きずられてきてここまで騒ぎが大きくなった面はまちがいなくある。お役所だって人が集まってできている組織なんだから、民間と同じように失敗も間違いもするんだよ。
てことで社会保険庁も解体して、年金事業庁に変わるらしいけれども、形=組織だけ民営化しないで、中身もちゃんと民営化して欲しいもんだ。
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