文化的事業って
松江藩主で、松平治郷ってのがいます。
まあ、大名的にはとんでもないヤツで、政事(まつりごと)はほったらかしで、茶の湯に狂って、ビックリするような値段の茶器を買い求めたりそれはもうすき放題やりまくったらしい。
いやね、こいつの時代に生まれていたら、本当にたまらなかったと思う。自分の生活を犠牲にさせられて、その金で遊び放題しまくるわけだから。農民だったら一揆のひとつも真剣に考えたと思う。
でも、この人のおかげで、茶の湯は盛んになり、和菓子が発展し、田舎の地方都市に文化が栄えた。しかも、今はそれが名物や観光スポットとなって残っている。名君とは呼ばれないが、松平治郷は文化人と称される。
エジプトのピラミッドは、奴隷に強制労働させて作ったのではなく、農閑期の失業対策として近所の農民を動員して作ったらしい(とテレビで言っていた)ので、昔もそんなに民衆は疲弊しなかっただろうし、今になっても、エジプトはピラミッドのおかげで貴重な外貨を山ほど稼いでいる。これはいい例か。
ピラミッドは例外として、奈良の大仏しかり、国家が疲弊するような「大文化的事業」は、その時の財政に危機的状況を招くが、永遠にその建造物と名前は残る(いい意味でも悪い意味でも)。
そして、100年、1000年の長い期間で考えると、後世の庶民がお土産店などで潤って収支がプラスになったりするわけで、プラスマイナスの計算というのは難しいもんだなと思う。
がしかし、最近の国土交通省や厚生労働省の無駄遣い等は、非常に不愉快ですね。ビックリするような建設費の駐車場とか、後世に残す遺産になりえないし、マイナスばかりが目につく。
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