長寿医療制度はいらない?
衆議院山口2区の補欠選挙で、民主党の候補者が当選。
自民党の敗因は、「長寿医療制度」であったという風に言われています。
お年寄りいじめとかずいぶん言われたもんなあ。でもそういうのとは別に、わしの周囲でも冷静に医療制度を見ている人が沢山います。少子高齢化でお年寄りの医療費は急騰、何かしないといけないというのはみんな認識している事なんですね。お年寄りへの負担増は「年寄りは早く死ねということか?」といわれるけれど、実際現在の医療制度をそのままにしてしまったら、「破綻する方向」へ向かうといわれている。今のお年寄りを大切にしすぎて後世の若者に負担を掛けるのは極めてよくない。
良識ある人たちは医療制度について、なんらかの改正(それは間違いなくお年寄りの負担増とか医療費削減とかでしょうが)をする必要性は結構わかっているんですね。
そうならば、もうちょっときちんと世の中に長寿医療制度(後期高齢者医療制度)はどんなものかを説明宣伝しておけばこれだけ政府自民党に反発もなかったと思う。厚生労働省は十分説明したというのかもしれないが、やっぱり庶民レベルまで話が来ていなくて4月になってドーンと始まったというとらえ方です。
なんでも反対じゃ議論は前にすすまない。長寿医療制度に反対している人は今の医療保険制度を続けるならその膨れ上がる財源をドコから調達するのかも提案しなきゃいけない。大企業からの課税を強化するとか自衛隊を縮小する とかいう月並みな薄っぺらい議論じゃどうしようもない。それが簡単にできたら苦労はしないでしょう? 大企業がそれをされたら疲弊していくでしょう、それで国際競争力が落ちたら、日本はもっと悲惨なことになる、北朝鮮が崩壊して日本海に難民があふれ出たとき自衛隊がいなきゃ話にならない。そういう場合を考えると不用意に増税とか軍事費の削減とかいえない(いう人は一杯いるけれど)。
☆☆☆
話は変わりますが、今日のニュースで、「後発医薬品」の生活保護世帯への積極利用ということが問題になっていた。これもまことに悩ましい問題です。
生活保護世帯の生活をどういう風にするのか?、生活保護世帯を一般国民と変わらない生活水準にするのなら、生活保護を貰わずに(あるいはギリギリで貰えずに)必死にがんばっている貧乏世帯からしたら、生活保護世帯はのうのうと生きているようにしか思えず不満が爆発するだろう(つまり貰っている人と貰わないぎりぎりの世帯の生活水準の逆転現象)。自分たちはお金がないのでお医者さんに事情を説明して「後発医薬品」を使うけれど、生活保護世帯は医療費がタダなので「新薬をバンバン使う」。そうなったらいたたまれない。
じゃあ、生活保護世帯はどんどん切り詰めて言って、使う薬は一律「後発医薬品で我慢しろ」という話になるとそれも乱暴だ。
先発の薬と全く同一な成分だから、効能も後発医薬品について本来同じはずなんだけれど、医師によるとやっぱり後発医薬品は信用しきれないらしい。でも新薬は高いから生活保護で他人の税金で生活を負担してもらっている人(生活保護世帯)が新薬を優先利用することを認めるものなのかどうか。全く効かないならともかく90%くらいの効能があるなら生活保護世帯にはそれでもいいじゃないかという議論もなりたつ。
一杯のお粥を最初から半分に分けて食うのか、2割だけ別にしてそれを分け与えるのか、はたまた一杯のお粥を余った場合には他人に分けるのか。
一杯のお粥を困っている人に分けるのが、「近代社会の相互扶助」の概念というのは皆が認識している事なのです。がしかし、じゃあどの程度の割合でお粥を分けるか?というところはまさに人それぞれで、意見に極端な相違がありまとめるのは難しいところです。
社会保障の話はやりだすと、考え方とか主義主張が人により違って話し合いが険悪になったりする。個人の意見を持つのは大変大切な事なのですが、あまり社会保障関係の話を深入りすると友達と関係が悪くなったりもするし、困ったもんだ。だけど仕事上あまり避けて通るわけにもいかないし。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 長寿医療制度はいらない?
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.come3ham2da.com/blog/mt-tb.cgi/1033
