デビューの時期
わしが年金相談デビューをしたのは、5年前の7月20日でした。
暑い暑い日で前日寝られず、朝おなかが痛くなり(神経性のものか)、駅のトイレでうんうんとうなっていたのを思い出す。
あらゆるもの、あらゆることに「デビュー」ということがつき物なわけですけれど、そのタイミングはとても難しいです。
今年年金相談デビューをした人は本当に大変みたいですね。
5年目のわしでさえ、今年の年金特別便は「あまりにも昔の複雑な案件が多く」てひーこらと根を上げそうになる。相談のお客さんが大正12年生まれとかだと、正直何を聞かれるか怖くて身構えてしまう。
そうそう脱線しますが、数日前にここに書いたGHQの勤務期間は「駐留軍に勤務の厚生年金期間」として昭和24年以降だと年金に結びつくのだそうです。昔から年金をやっていた人にとっては常識的な知識だとか(汗)。修行が足りません。
正直わしは運が良かったのかもしれない。デビュー当初余りにも難しい相談が来て、その場で立ち往生したなんてことはなかった。もちろん、かなりわからない事を笑ってごまかしたということもあるけれど。
ところが今年デビューの人はいきなり、昭和61年前の旧法の知識(わしもその辺は正直弱いのだけれど)をバンバン必要とするような話をしなければならない。それも1日の相談で1回や2回でなく。何人もそういう人が続いたらよほどのベテラン大先生でない限り正直へこむだろう。わしも今年はしょっちゅうへこんでる。
わからないことをうまくごまかすのも技術のうち(もちろん後からフォローは必要です)ですが、10人お客さんがきてごまかしができるのは多くても2~3人、それ以上にあったらこの人本当に知識があるのかな?と疑われてしまう。で通常ならそういうことは滅多にないのですが、今回はねんきん特別便という特殊な事情のためそういうことが起こりえる環境なのです。
時間不足でデビューするのは不幸です。
本人はへこみ、お客さんは怒り、相談会を実施した金融機関は不満が残る。
下手すると相談会に行く本人は次のお呼びがないかもしれない。物凄く実力があるのに、開花できずに終わる可能性だってある。
能力がないからダメならいいんです、今へまをしなくてもそのうちへまをして結局切られちゃう。でも、能力があるのだけれどまだ完全にそれが身についていないときに相談会に行って、「この人はダメだ」とレッテルを貼られるのは将来を考えると厳しい。能力ある人間の芽を摘んでしまうわけですから。
最近でこそ、前日に寝ることができるようになったのですが、昔は当たり前のように緊張で前日全く寝られなかった(数日前の睡眠時間15分はあくまでも例外的なことです)。
最初の苦しみは痛いほどわかるので、何とかがんばってほしいです。相談会を実施する店舗に行く足が鉛のように重いだろうなあということも容易に想像がつきますが。でも特別便の特殊な状況は来年になるとひと段落着くと思いますから、あと少しの努力、辛抱です。
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