病院と施設めぐり

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 朝は朝寝坊して、午後は父親のいる病院に行く。古い病院で病院独特の消毒のにおいがして、介護施設とはずいぶん雰囲気が違う。

 父親は予想通り寝ていた。

 姉が声をかけて起こすと、うっすらと目を開けた。何とか誰かわかるみたいだ。でも声はあげない。

 お正月には、施設に財布を忘れたと雪の中を施設に戻ると大騒ぎしていたのがうそのような衰え方だ。姉の家には1歳の姪の子が来ていて会うたびにびっくりするほどに変化しているが、年寄りもまったく同じ(方向がいい方向か悪い方向かという違いは致命的だが)。

 こうなると、病院に行っても何をすることもない。会話もできないから3分もすると時間をもてあましてしまう。5分もたつと父親はまた眠りについていた。

 そそくさと病院を辞して、次に母親のいる介護施設に行く。

 母親も相変わらず。でも、父親と違って問いかけに少しだが返事をしたりする。そんなに長くは続かないが。

 施設の食堂の大型テレビは、北京五輪を放映していたが、誰も見ていない。一般家庭では見ている人が多いんだけどなあ。

 五輪に出場しているアスリートは、馬術や射撃のような特別な競技を除いてほとんどが10代後半から30代前半でしょう。そして鍛え上げられた肉体、普通の人ではとても考えられないような能力を発揮する。でもそういう人も50年、60年先には歩くことや考えることもままならないようになってしまうんだろうな。人間に不老不死はありえず、またどんなに化けモノのような肉体も最後には衰えて朽ちていく。この施設に入所している人も50年前は気力も体力も充実していて、仕事や子育てにバリバリがんばっていたんだろうなあ。世の中諸行無常、そんなことを思いながら、食堂にいる入所者さんとテレビを見比べていた。

 

 

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このページは、が2008年8月13日 22:20に書いたブログ記事です。

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