母親を父親の病院に連れて行く
午後2時過ぎに介護タクシーをお願いして、母親を父親の病院に連れて行く。
60年以上夫婦でいるのだが、これだけ別々になったのはたぶん始めてなんだろうな、普段は頭の中に配偶者のことは思い浮かばないようになっているのかもしれない。母親の施設から父親の病院まで車でいけば20分もかからない距離だけれども自力で乗り物に乗れないお年寄りにはその距離はとても大きい。
1日23時間以上寝ている(と思われる)父親は、寝ているのを起こされて母親がいることを理解したらしく、珍しく大きく目を開けて普段はめったに出さないような大きな声を上げていた。母親は相変わらず無表情だけれども、父親の存在と状況はわかったらしい。
2人の心の中は一切わからないからなんともいえないし、子供の自己満足でしかないけれども、なんとなく顔をあわせることができてほっとした。
☆☆☆
人間は、1人で生まれて、1人で死んでいく。
どんなに親しい人、一心同体の人、大切な人がいたとしても悲しいけれど1人で生まれて死んでいくしかない。
でも、生まれてから死ぬまでの間は絶対1人では生きていけない。人という漢字の成り立ちのとおり、人同士の協力がなければ生きていけない。いや人生って難しいものだと思う。
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