旅と期間工

 旅が好きだと、人生を旅に捧げたいとふと思うことがある。

 もちろん大抵の人は夢で終るわけだけれど。

 で、その大抵でない人も中にはいるわけで、どうやってお金を稼ぐかというと、いろいろそこはみな他人には言いたくない裏技があるのだそうな。やっぱり効率よく金を稼ぐ方法は他人には真似されると自分が美味しくなくなるので、あまり表にはでてこない。

 その中に「自動車工場の期間工として稼ぐ」というのがあった。実際にやっている人もいるらしい。

 期間工で、半年くらい残業をしまくって月額30万円以上稼ぐ。最初は時給が安いものの何年か継続して期間工を続けると、期間工の熟練工みたいになって給与も割増になるし経験者は優先採用らしいので、仕事は貰える。

 いわば、昔の農家の出稼ぎみたいなもんで、農家が出稼ぎをしない=夏場農業をやっている間 を旅に使っていると考えるといいのだろう。

 期間工をしながら、宿は会社の寮や社宅に入り食事や社員食堂其の他を使って切り詰める。そうすると、月15万円とか貯まるらしい。それが半年だと90万円。

 高い宿に泊って、贅沢な旅をするなら、旅にでる期間が半年で90万円では全然足りないだろうが、東南アジア(シンガポール等はちょっときついか)あたりで普通に1ヶ月安宿と安いバスを使って旅をするなら、5万円くらいで何とかなる。月10万円もあればかなり贅沢にやれる。南米やアフリカはアジアより金がかかるがそれでも10万円でやっていけるだろう。それにプラス飛行機代。それを入れてもやっぱ半年90万円なら楽勝だ。北米や西欧はちょっと厳しいが(日本で、月10万円で旅をしろといわれると辛いのと同じ。ネットカフェに1ヶ月泊っても5-6万円かかるもんなあ)。

 貯えが全くできないので、老後とか病気をしたらとかそういうことを考えるととても長くはできない選択肢だと思うけれど、旅に嵌ってしまった人には効率よく金が稼げるし悪くない選択だ。

 でも、世の中は完全な不況、特に自動車業界はヤバイ。期間工なんて今絶対に募集が無いだろう。

 こういう働き方で、旅に出続けていた人は今頃どうしているんだろうな?不況とはいえまだ都会には手っ取り早い仕事があるにはある。が、臨時雇いだと死に物狂いで働いても20万円とかそんな金しか稼げない場合が殆どだろう。しかも宿まで用意してくれるところなんてなかなかない。ということは「金が貯まらない」ことになる。

 大好きな旅に出られるんだからと、「生活の不安定さ」や「老後の不安」を抱えながらも期間工のような仕事をあえてしていたのに、旅に出られないのであったらいいことなんてまったく無い。まさに希望がない。

 旅好きな人の中にも今の自動車業界の不況の直撃を喰らっている人が少なからずいるんだろうなあ。

 チラリと思った。

 

 

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コメント(2)

モトキーナ :
お久しぶりです。 タイ旅行の日記も読ませてもらいましたが、なんだかコメントするタイミングを逃してしまい、今に至ります。いいリフレッシュになりましたね。スコータイで泊られたゲストハウス、雰囲気よさそうですね。なんて名前のところなのですか?(旧市街ですか?) >こういう働き方で、旅に出続けていた人は今頃どうしているんだろうな? 私の知人にも数名いますよ。半年働いて、半年タイに住んでる人。 「お中元とお歳暮」が近くなると、日本に出稼ぎに行く日本人。 アメリカ東部のワイナリーに住み込み(食事付)でオンシーズンで荒稼ぎする英国人。 何年も、そのスタイルを繰り返して生活してるので、雇う側も労働力としてあてにされているみたいで(新規参入だと難しそうだけど)、その産業が存続する限り、本人がその生活に疲れない・疑問を持たない限りは続くんだろうな…。でも、リストラが続く産業においては、本当に難しそうですね…。新しい仕事を探そうとしても職探しは難しそうだし、派遣も厳しい時代ですものね。 でも、こういう生活は、きっと、いつかは終わりが来るんですよね。若いときは、そんなこと考えたりもしないで突っ走れたけど、年を重ねると現実が嫌でも見えてくるから。あらに、昨今はビザのルールも厳しさを増す一方だし、なかなか簡単ではありませんね…。 「旅をするために稼いでいる」のか、「稼いだ金で旅行する」のか、似ているようでやっぱり同じじゃないんですよね。
登録ユーザー Author Profile Page:
返事が遅くなってすいません。 泊った宿は「ロータスビレッジ」です。 エアコン付の宿は1200Bするらしいですが、ファンで十分(700B)快適です。 スコータイの新市街になりますね。お姉さんが、必死に日本語を覚えようとしていたり好感が持てました。 昔のバンコク楽宮ホテルの落書「世の中に寝るほど楽はなかりきに、知らぬアホウは起きて働く。豊かな青春、惨めな老後。」 思い出しちゃいました。人間歳を取るというのは、本当に難しい。

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このページは、が2008年12月17日 22:44に書いたブログ記事です。

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