勝負文房具
昨日は資格試験の話を書きましたが、
そろそろ入試シーズンですね。受験生をもつ親御さんは胃の痛い思いでしょう。
で、昔わしも学習塾の講師をしていたことがあります。自分自身国家試験もアレコレ受けました。わしは基本的に「本番の試験に物凄く弱い人」なのですが、それでそういう過去から試験についてはそれなりのこだわりがあります。
でも高校入試を受ける中学生レベルには伝わらないんですね。
塾講師の頃、入試に行く前に子供たちに、「消しゴムは最低3個準備せよ、それも新品のいいやつ(小さいサイズの)。5個あってもいい」という。
怪訝そうな顔をしている子供たちに「机から消しゴムが落ちたらもう拾うな、忘れろ。そんなヒマがあったら問題解け」という。試験官が拾ってくれるかもしれないけれどあてにするな。
予備のためにもう1個(合計2個)持っていけというところまでは何とか理解してもらえるけれど、それ以上はなかなか理解してもらえない。
そらそうだわ。普段は「モノを大切に」とか言われているのに、新品でおろしたての消しゴムを、しかも机から落したら捨ててもかまわないという(もちろん終ってから拾えということだけれど)。驚天動地の世界なんです。普段からは想像もつかないこと。
鉛筆にも文句を言う。
いい鉛筆使え。新品買ってもらえ。三菱ハイユニなんてたかが1ダースで1800円だ!。
普段はシャープペンシルでいいと思うが、本試験の時にシャープペンシルを1本か2本で行こうとするバカがいる。やばすぎる。シャープペンシルの芯が試験中に詰まったらどうすんだ。で、やっぱり鉛筆も値段相応の書き味になる。高い鉛筆は軽い書き味で書いていて気持が良い。高校入試レベルの分量だったら解答をそう沢山かくこともないだろうから、たぶん1本で1時間の試験は持つ。1ダース持っていけば半分以上は手付かずで帰ってこれるはず。これも落したらそのままにしておいてかまわない。試験官が拾ってくれたら運が良いが、芯が折れてしまってる可能性も高い。
このあたりの説明は無視されるのも普通。意地でシャープペンを使おうとする奴も出てくる。だったら、シャープペンを6本(そのうち1本は未使用のやつ)を持っていけと畳み掛ける。ただし「芯は一番高いのを買え」。
トンボのMonoの消しゴムの60円のやつを5個かっても300円。三菱ハイユニ1ダースで1800円。両方足しても2000円ちょっとにしかならない。親からしたら「子供の一生が懸かる試験の準備としては本当に屁の出る程度の安い出費」だと思うけどなあ。しかも消しゴムも鉛筆も普通にその後に使うことができるのだからムダな出費ではないわけだし。
試験会場に行くには基本的に電車、バスを使え。これなら、「電車バスが遅れた場合に救済措置がある可能性がある(受験生が大量に遅れるから)」。自家用車で送ってもらって、あなた一人遅刻した場合には全く救済はない。で、車は基本的にNGなのだけれど、電車が途中で止まったりしたら、すぐに降りれてかつ車なら間に合う時間ならタクシー乗る。だから1万円は必ず財布に持ってろ(後で親に返せよ)。
自分で言うのも何だが、いちいち合理的だと思っている。
わしの行っていた塾は、中学受験をしたことがない人が殆どだったので、初めての試練ということで、そういう世界を知らない。わしは何馬鹿な事をいってんだこいつ? みたいな顔でみられることも普通だった。
わかってくれないんだろうなあと思いつつ、それでも言わざるを得ないのでこの時期は大抵吼えていた。
わしの手元には、まだわしの勝負鉛筆がまだある。試験の時しかつかわない鉛筆。あれこれと沢山試験を受けてきたがそれでもまだ半分くらいにしかなってない程度。もう勝負鉛筆を使うこともないのかなあと思いつつも、見れば思い出があれこれとよみがえって懐かしい。
受験生のみなさんがんばって。で、文房具に関しては「準備しすぎるほどしすぎてもしすぎることはない」ですからね。
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